【ミャンマー】軍が徴兵制を強制開始か

現在弊社が支援している外国人の国籍ランキングで2位となっているミャンマーですが、2021年の軍事クーデター以降、経済制裁が続いており、治安への懸念が高まっています。

しかし、ミャンマー最大の都市ヤンゴンや第2の都市マンダレーなどの都市部は概して安全な状況が維持されています。

※引用元:NHK web 2024年3月31日

内戦状態にあるのは国境周辺の密林地帯に限られ、一般の観光客やビジネスパーソンが立ち入ることはありません。そういった意味で、ミャンマーは穴場的な観光地とも言えるでしょう。

一方で、軍部による強制的な徴兵が開始され、国内に緊張感が高まっています。

先月、軍は民主化運動勢力との戦闘による兵員不足を補うため、18歳以上の国民を対象に徴兵制を実施すると発表しました。当初は男女を問わず徴兵するとされ、一時的にパニック状態となり、隣国タイの大使館に出国希望者が長蛇の列を作りました。

一方で、軍部による強制的な徴兵が開始され、国内に緊張感が高まっています。

先月、軍は民主化運動勢力との戦闘による兵員不足を補うため、18歳以上の国民を対象に徴兵制を実施すると発表しました。
当初は男女を問わず徴兵するとされ、一時的にパニック状態となり、隣国タイの大使館に出国希望者が長蛇の列を作りました。

<ミャンマーの年齢別人口構成>
※引用元:連載:途上国・新興国の2020年人口センサス/独立行政法人日本貿易振興機構 アジア経済研究所

しかし、軍部は軍関係者の親族の子息に限定すると方針を変更し、当初は毎月5,000名の徴兵が予定されていました。その後、対象が18歳から30歳の男性に変更され、現在では毎月5,000人が徴兵されているようです。

報道によれば、軍がヤンゴンで各家庭を訪問し、強制的に徴兵を行っているとの情報もあり、一部の若者がタイに出国したり、民主化運動勢力の武装勢力に加わるなどの動きが見られています。

ミャンマーの人口は約5,400万人で、15歳から64歳までの生産年齢人口が約66%を占めています。

18歳から30歳の男性は約500万人いますので、毎月5,000人が徴兵されたとしても、全員が徴兵されるまでに83年を要することになります。

徴兵される確率は0.1%と低いものの、徴兵への反発は強いようです。
軍部がこの徴兵制をどのように運用していくのか今後の動きに注目したいと思います。

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