先日、タイに出張していた時に通訳をしていただいた女性に聞いた話。
彼女は、とあり日本の建設資材メーカーで通訳社として長らく勤務している。
彼女の日本人の上司が、工場勤務のタイ人社員の遅刻を減らすことに成功した
ある方法を教えてくれました。
それは「イエローカード」を提示することでした。
イエローカードは、ご存知の通り、サッカーの試合中に反則した選手に対し、
警告をする時に提示する黄色いカードです。
この警告を、サッカー同様に職場で遅刻した社員に提示することで、遅刻者が減ったという話でした。
日本企業では以前、遅刻や社員のミスに対して、職場で一喝したり、最悪は恫喝したり、
という行いは、即退職につながる危険行為と言われ、海外でのマネジメントの難しさの代表格でした。
しかし、このイエローカードの提示は、カードを提示するだけで、一切声を出さないのがポイントです。
公衆の面前で、叱られたり、怒られたりする行為は、恥辱を当てる行為と同等になるため、
指導する際には、必ず1対1で個室で話をすることが鉄則でした。
しかし、作業中や業務が立て込んでいる場合、一旦作業を止める必要が出たり、時間経過とともに忘れてしまったりするため、あまり徹底されないこともよく聞きました。
しかし、このイエローカードの提示は、相手に警告はしますが、恥辱を与えることまでには至らないため、効果は高いように思います。
また累積2枚になると、勤務態度の評価が下がる、という明確な評価基準につながるため、
再発防止につながります。
もし、このようなお悩みがあるようでしたら、
イエローカードの提示ルールを作ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、Amazonでイエローカードとレッドカードのセットで、533円でした。
安い投資で高い効果を得られるかもしれません。

