ベトナムでは急激にIT業界の売上高が伸びている。
大手IT企業のFPT社では2005年で2000万米ドルに達しており、
今期目標は1億米ドルを目指している。
また弊社でも、日本との取引を行っている、もしくは希望しているIT企業(約50社)にヒアリングをしても、「エンジニア倍増」「売上げ高倍増」などという言葉は、違和感もなく、非常に当たり前のコメントとなっている。
そんなところで、2006年5月29日の「Tien Phong」紙に、”2020年には、IT・通信分野での売上げ高が先進国並になるだろう”という予測のコメントが出てきた。内容はこうだ。
「ド・チュン・ター郵政通信相は先頃開催された情報技術(IT)・通信分野の国家重点プログラム総括会議で、投資のチャンスを的確に生かすことができれば、2020年には国内総生産(GNP)に対する同分野の売上高の比率が先進7か国(G7)並になるとの見通しを示した。携帯電話利用者及びインターネット利用者の人口に対する割合は、2020年までにG7及び新興工業国の平均レベルに達すると予想されている。過去5年間における世界の携帯電話利用者は年34〜35%の割合で増加しているが、アジア・太平洋地域では39.5%、ベトナムでは60〜65%の伸び率を示している。」
ここで気になるのは、
「投資のチャンスを的確に生かすことができれば」というコメント。
確かにインテルの工場誘致や、マイクロソフトのベトナム進出など、話題はこと欠かないし、日本企業もオフショア開発拠点設立などもかなり具体的に進んでいる。
また、日本のODAでも「IT人材の育成」が対象内となっており、25歳以下の人口が50%というベトナムでは、もしかすると実際には2020年よりも早くなるという可能性も高い。
私の周囲でも、ベトナム進出、オフショア開発拠点設立の話題は今年、以上に多い。
このままいい成長を続けてもらいたいものである。