インバウンド増加に対応するには(その1)

2015年の1年間に日本を訪れた外国人旅行者が1900万人を超え、過去最高を更新しましたが、今後さらに多くの外国人旅行者を迎えるためには、様々な課題に日本政府は対応する必要がありそうです。まずは外国人が日本に来る手段としてメインで使うと思われる航空関連の課題についてです。

■空港の問題

国土交通省はインバウンド増加に対応するために羽田空港と成田空港で国際便の発着を増やすことを検討しています。

 羽田空港は国際線の発着回数でほぼフル稼働状態であること、また4年後の東京オリンピック開催までに、国際線の発着回数を年間最大9万9千回に増やすためには、新たな飛行ルートを設定する必要があるため、国は新規の飛行ルートを承認する計画をしているそうです。

しかしながら、このルートは東京の都心を低空飛行(上記図参照)することから、周辺住民から「騒音や事故が起こる不安もあるため、飛行ルートの見直しを検討して欲しい」等の反対意見もあがっています。

国土交通省は住民の不安を解消するために説明会や公聴会などを開催し、住民への理解を促すように努力しているようですが、双方が歩み寄り納得するところまで持っていくには、オリンピック開催までに間に合うのかどうか、疑問に感じております。

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