企業法の施行から約10年。国営が中心だったベトナム経済が民間に本格的に開放されてやっと10年経った。
私がビジネスを開始した2003年の頃に比べても、格段に経済環境が変わった。
Dau Tu誌によると、
「2009年12月までの民間企業の事業登録件数は45万社あまり、これは2000年の3万1,000社と比較して15倍の数字である。」
15倍という数字をどう見るかだが、確実に民間企業数が増えている。
ちなみに「外資系企業は3.69倍の増加、国営企業は減少」しており、民間企業がベトナム経済の成長を支えてきたと言える。
また雇用に関しても、
「この9年間で、民間企業は430万の雇用を生み、これは企業の雇用総数の54%を占め、国営企業の雇用総数の4倍に達する。この期間の民間企業における雇用創出の増加率は505%になる。」
とある。
私達の携わるソフトウエア、IT業界のほぼすべてが民間であるため、この経済成長の大きな原動力になったことは間違いない。
今後は更なる市場開放が行われることで、益々ビジネスチャンスが増えていき、日本企業の参入ももっと増加するだろうことは想像に難くない。