NNA Asiaによると、ベトナム運輸省が日本を含む指定国を対象に国際定期便の再開を12月15日から再開する方針を出した模様です。
ベトナム国内の新型コロナウイルス感染症の新規感染者は、12月に入って約13,000人前後で推移していますが、年末年始やテト(旧正月、2022年は2月1日が元日)に向けて海外在住ベトナム人の帰国需要が高まっていたり、外国人のビジネスや観光目的での訪問需要も多く、収益を優先する展開に舵を切り替えた模様です。
これまでは、チャーター便で片道20万円/人程度かかっていましたが、定期便になると10万円程度になると思われます。
また、ベトナム到着後の隔離費用も自己負担でしたが、新型コロナワクチンを規定回数以上接種した人やコロナ感染から回復した人で、入国前72時間以内のコロナ検査で陰性だった場合は、入国後の集中隔離を免除する方向で調整しているようです。
なので、現在日本で帰国困難となっている元・技能実習生や元・留学生などの帰国希望者が激増するのではないかと思われます。
以下、NNA Asia(12月9日)本文です。
ベトナム運輸省はこのほど、特別便のみの運航を認めている国際定期旅客便の受け入れについて、今月15日から試験的に再開させる方針を固め、計画案をファム・ミン・チン首相に提出した。航空業界などからの要請を受け、来年1月から段階的に再開させる当初方針を一部改め、日本を含めた一部の国・地域を対象に前倒し実施する。
運輸省があらためて提出した国際定期旅客便の再開計画案は2段階からなり、第1段階は15日から開始予定。東京(日本)や北京(中国)、ソウル(韓国)、バンコク(タイ)など10都市からの便に限定し、受け入れる空港もタンソンニャット空港(ホーチミン市)とノイバイ空港(ハノイ市)の2カ所のみとする。各路線は週4便が上限となる。
来年1月には第2段階に移行する計画で、香港やクアラルンプール(マレーシア)、パリ(フランス)など6都市を新たに対象に追加し、定期旅客便を受け入れる空港はダナン空港(ダナン市)、カムラン空港(カインホア省)、フーコック空港(キエンザン省)、バンドン空港(クアンニン省)を加える。各路線は週7便が上限となる。
■「隔離なし」入国を要請
運輸省は国際定期旅客便の乗客を、新型コロナワクチンを規定回数以上接種した人やコロナ感染から回復した人で、入国前72時間以内のコロナ検査で陰性だった場合は、入国後の集中隔離を免除することを求めている。現在の規定では入国から7日間の集中隔離が必要となる。
同省は、隔離免除の実施条件などの策定および発表については、保健省を担当に任命するようチン首相に提案した。
外務省によると、年末年始やテト(旧正月、2022年は2月1日が元日)に向けて海外在住ベトナム人の帰国需要が高まっており、外国人のビジネスや観光目的での訪問需要も引き続き多いという。