- 介護
2026.03.11
ミャンマーから来て活躍されているお二人です。チャンスがあれば、日本で介護福祉士として働きたいと頑張っています。入居者様とのコミュニケーションや施設の方との関係も良好で、職場・地域にも馴染んでいていらっしゃいます。
ミャンマー出身特定技能スタッフに聞く
「北海道・旭川のグループホームで働くリアル」
― 来日5〜6ヶ月、介護福祉士を目指して一生懸命働く2人の声 ―
「グループホームのような少人数の施設でも、外国人スタッフはうまく馴染めるのか」「地方の寒冷地での生活に耐えられるのか」——北海道など地方の介護施設が外国人材の受け入れを検討する際、こうした疑問を抱く担当者は多いのではないでしょうか。
本記事では、北海道旭川市のグループホーム「永山亭」で働くミャンマー出身の特定技能介護スタッフ、リンさんとヌーさんへのインタビューをもとに、来日5〜6ヶ月の2人が現場でどのように活躍し、どのように生活しているかをお届けします。介護事業者が外国人材の受け入れを検討する上での、リアルなヒントが詰まった内容です。
1. グループホームで担当している仕事
入居者様の日常生活を、日本人スタッフと同様に支える
リンさんとヌーさんは、グループホーム永山亭で介護職員として勤務しています。主に担当している業務は、入居者様の日常的な介護全般です。
「トイレ介助、おむつ交換、入浴介助など、入居者様の介護を日々行っています。色々な介助をしながら、入居者様のお世話をすることが仕事です」(リンさん・ヌーさん)
グループホームは少人数の入居者と、アットホームな雰囲気が特徴的な施設形態です。一人ひとりの入居者と密接に関わる環境の中で、お二人は来日から半年足らずで現場の中心的な業務を担っています。
2. 仕事のやりがい——「入居者様の話が面白い」
笑顔があふれる毎日。コミュニケーションが仕事の原動力に
仕事の中で楽しいと感じることを聞くと、明るい答えが返ってきました。
「1日ずっと笑うことがあります。入居者様のお話が面白いから。毎日楽しく仕事できています」(ヌーさん)
「入居者様と話すのは難しいですが、頑張っています。日本語がまだ難しいですが、一生懸命コミュニケーションしようとしています」(リンさん)
日本語が十分でない段階でも、入居者様と笑い合えるコミュニケーションが生まれている——グループホームという少人数・家庭的な環境だからこそ、外国人スタッフが入居者様と丁寧に関係を築いていけることが、このインタビューからも伝わってきます。
3. 来日5〜6ヶ月の変化——「ゆっくり慣れてきた」
最初は大変だった日本語と生活。今は「大丈夫」と言える
来日当初と今を比べての変化について聞くと、着実な成長が感じられる言葉が返ってきました。
「初めて日本に来た時は、日本語も色々なことについても大変でした。でも今はゆっくり慣れてきたと思います。仕事についても大丈夫だと思います。施設長や先輩たちが優しくて、色々教えてくれましたから、それで大丈夫になれました」(リンさん)
「仕事もみんなスタッフたちが教えてくれますから大丈夫です。何もわからなくてもいつも聞いてくださいと言ってもらえています」(ヌーさん)
「ゆっくり慣れてきた」という言葉は、短期間で完璧を求めるのではなく、時間をかけて丁寧に関わり続けた現場の姿勢の表れでもあります。受け入れ側が「聞いてくださいね」という雰囲気をつくり続けることが、外国人スタッフの成長と定着を支えていることがわかります。
受け入れのポイント:来日直後〜半年間の関わり方
- 「何でも聞いてください」という言葉を繰り返し伝え、質問しやすい空気をつくる
- 施設長・先輩スタッフが積極的に声をかけ、孤立させない環境を整える
- 「慣れるまでの時間」を見越した育成計画を立て、焦らず長い目で関わる
- グループホームのような少人数環境は、外国人スタッフが入居者様と深く関わりやすく、やりがいを感じやすい
4. 大変だったこと——言葉が通じない時の対処法
「入居者様の表情・しぐさから気持ちを読む」
仕事で辛いと感じることについて正直に話してくれました。
「入居者様と話す時、時々大変です。入居者様の話す言葉は大体わかりますが、答えができない時があります。そういう時は、入居者様の表情やしぐさを見て、何が欲しいか、何をしたいかを考えるようにしています。わからない時は先輩に聞いて、対応してもらっています」(リンさん)
言葉が完全には通じない中でも、表情・しぐさで相手の気持ちを読み取ろうとする姿勢は、介護職として非常に大切なスキルです。先輩に素直に助けを求めながら、着実にケアの質を高めている様子がうかがえます。
また、入居者様の側も、言葉が通じなくても「気持ちが悪くないと思います。時間がかかりません、大丈夫です」という言葉通り、外国人スタッフのケアをごく自然に受け入れていると言います。
5. 旭川での暮らし——2人で支え合う日常
買い物・料理・休日。地方生活への適応
休日の過ごし方を聞くと、2人で自立した生活を送っている様子が伝わってきました。
「休みの日はアパートで、朝から勉強したり料理したり、洗濯・掃除など色々やっています。買い物は自転車でスーパーに行きます。野菜は仕事場の近くにある小さなスーパーで、肉などは大きなスーパーに行くようにしています」(ヌーさん)
2人はそれぞれ別々に料理や家事をこなしながら、旭川の生活に着実に馴染んでいます。北海道の寒い冬については「施設の方が色々優しくしてくれるから大丈夫です」と心強い言葉が返ってきました。
また、毎日家族と連絡を取り合っていると言い、ヌーさんはお父さんと毎朝・毎晩電話をするほど。「仕事が好きです」「心配しないで」と家族に伝えている姿からは、日本での生活に前向きに取り組んでいる様子が伝わってきます。
受け入れのポイント:地方・寒冷地での生活支援
- アパートから徒歩・自転車圏内にスーパーがあるなど、生活利便性を確認した上で住居を選ぶ
- 北海道など寒冷地では、冬物衣料の準備や暖房設備についての事前説明が重要
- 2人以上で来日・生活するケースでは、お互いに支え合える環境が定着率の向上につながる
- 家族との連絡手段(ビデオ通話アプリなど)を確保できるWi-Fi環境を住居に整えておく
6. 将来のビジョン——「介護福祉士の資格を取って、ずっと働きたい」
将来の目標について聞くと、2人とも明確なキャリアビジョンを持っていることがわかりました。
「チャンスがあれば日本で介護福祉士の資格を取って、ずっと働きたいです。お仕事が面白いので。今まで頑張っていますし、これからも一生懸命頑張ります」(ヌーさん・リンさん)
2人はすでに日本語能力試験の受験も計画しており、休日にはアパートで自主学習を続けています。「介護福祉士を目指す」という長期的なキャリア意識を持つ人材は、施設にとって中長期的な戦力として期待できます。
7. グループホーム・地方施設の担当者へのアドバイス
今回のインタビューを通じて感じたのは、リンさん・ヌーさんの「前向きさ」と「素直さ」です。わからないことは素直に聞き、入居者様の表情を読み取ろうと努め、休日には自主的に勉強を続ける——その姿勢が、来日わずか半年で現場の戦力として活躍できる土台になっています。
そしてその成長を支えているのは、「いつでも聞いてください」と声をかけ続けてくれた施設長・先輩スタッフたちの温かい関わりです。制度や手続きを整えることと同じくらい、日々の職場の雰囲気と人間関係が、外国人材の定着を左右します。
受け入れを検討するグループホーム・地方介護施設へのチェックポイント
- 労働条件・待遇が日本人スタッフと同等以上になっているか確認する
- 「聞いてくれていい」という安心感を伝え続け、質問しやすい雰囲気をつくる
- 少人数のグループホーム環境は、外国人スタッフが入居者様と深く関わりやすく、やりがいを感じやすい点を強みとして活かす
- 寒冷地・地方での生活立ち上げに必要なサポート(住居・交通・防寒対策)を事前に整える
- 介護福祉士資格の取得を目指す人材への学習支援・受験サポートの仕組みを検討する
リンさん・ヌーさんのように「日本でずっと働きたい」という意欲を持つミャンマー人材が、地方の介護現場を支える存在となる可能性は十分にあります。アストミルコープでは、グループホームを含む介護施設への特定技能外国人材の採用・定着支援を一貫してサポートしています。まずはお気軽にご相談ください。
特定技能外国人の介護職採用について、まずはお気軽にご相談ください。

