- 造船
2026.03.13
インドネシアとベトナムからのお二人は、職場の先輩方から信頼されており、「刺激になっている」と即戦力です。社長からも高評価です。
「外国人雇用は難しくない」——造船現場で活躍するベトナム人特定技能スタッフと、上司・同僚が語るリアル
― 溶接・船体加工の最前線で、若い外国人材が職場に新しいエネルギーをもたらす ―
「製造現場で外国人を受け入れたいが、日本語の指示が伝わるか心配」「技術的な作業を任せられるのか不安」——造船・船用工業をはじめとする製造業の現場では、こうした懸念から外国人材の採用に踏み出せずにいる事業者が少なくありません。
本記事では、造船・船用工業の現場で働くベトナム出身の特定技能スタッフへのインタビューに加え、一緒に働く上司・同僚の率直な声もお届けします。「外国人雇用は難しくない」——その言葉の意味を、現場のリアルな声から探ります。
1. 造船現場で働くベトナム人特定技能スタッフ
入社6ヶ月のニャンさん——溶接の実力を現場で発揮
今回インタビューしたのは、ベトナム出身のニャンさんです。入社からおよそ6ヶ月が経ち、造船現場での溶接作業を中心に幅広い業務を担当しています。
仕事内容について聞くと、明るい表情でこう話してくれました。
「いろいろな仕事をやっています。最初は流れやり方がわからなくて困りましたが、今は少しずつわかるようになって、できたら面白く感じます。先輩たちみんな優しいです」(ニャンさん)
上司からも、ニャンさんの溶接技術について高い評価が聞かれました。
「溶接については、実力は結構あります。作業されていて全然問題ないです。まだ経験は浅い部分もありますが、遊ばないように、何かやろうという姿勢があって、自分から動こうとしているのがわかります」(上司のコメント)
入社1ヶ月のファジャールさん——まだ慣れない中でも前向きに
もう一人のスタッフ、ファジャールさんは入社からまだ4週間ほどの新人です。それでも仕事への姿勢は前向きそのものでした。
「仕事は大変ですが、周りの先輩たちはみんな優しいです。今は山田さんと一緒に仕事していますが、山田さんはとても優しいです。家族に頑張っていると報告しています。頑張ります」(ファジャールさん)
入社4ヶ月が経過したバグスさんも同様に、「仕事は面白いです。最初わからないことがあった時、先輩がサポートしてくれたのが一番嬉しかった」と語ります。困ったときにすぐ手を差し伸べてくれる先輩の存在が、外国人材の早期定着を支えていることが伝わってきます。
2. 上司・同僚が語る「外国人材を受け入れて変わったこと」
「若いパワーが職場に入ってきた」——ベテランたちの本音
外国人材を受け入れる前後で職場に変化があったかを上司に聞くと、率直な言葉が返ってきました。
「以前は、どちらかというとベテランの方たちで少数精鋭でやっていました。若い外国人スタッフが入ってきてからは、職場にパワーが出てきた感じがあります。指示を出したことについても、意外と皆さん理解してくれています」(上司のコメント)
さらに、外国人材が職場に加わったことで、自分自身にも変化があったと話す同僚もいました。
「若い外国人の方が入られてから、自分も『やらなきゃ』という気持ちが出てきました。お互いにいい影響を与え合えていると思います」(同僚のコメント)
外国人材の受け入れが、既存の日本人スタッフのモチベーション向上にもつながっているというのは、多くの現場で報告されている副次的な効果です。「若いパワーが職場に入ってきた」という言葉は、その象徴と言えます。
3. 日本語の壁をどう乗り越えるか——現場の工夫
「絵を描いて、図面で説明する」——言葉に頼らない指導の知恵
現場で避けられない課題が、技術指示の伝え方です。日本語でのニュアンスが伝わりにくい場面について、上司はこう話します。
「細かいニュアンスはやっぱりちょっと変わってしまうことがあります。でも、最初だけです。最終的には自分たちと同じようにできるようになる。そんなにめんどくさくはないです」(上司のコメント)
言葉が伝わりにくい時の対処法として実践しているのが、「絵を描いて説明する」という方法です。
「わからない時は、絵を描いてみたり、図面で説明するようにしています。外国の方は、絵や図で示すと分かりやすくなるようで、喜んでくれます。日本人にとっても一番わかりやすい方法ですしね」(同僚のコメント)
また、指示を待つのではなく自ら動こうとする姿勢が見られるスタッフもおり、「先回りして、作業の完了をある程度イメージして動いている」と上司は評価します。外国人材だからといって指示待ちになるわけではなく、個人の資質や職場の雰囲気によって、自発的に動く人材も十分に育つことを示しています。
現場で実践されている「言葉の壁」の乗り越え方
・「わからなかったら聞いて大丈夫」という雰囲気をつくり、質問を促す
・作業手順を絵・図面・写真などビジュアルで補足して説明する
・細かいニュアンスは最初だけ丁寧にフォローし、慣れてきたら徐々に任せる
・作業の「完成イメージ」をあらかじめ共有することで、指示の意図が伝わりやすくなる
4. 「外国人雇用は難しくない」——上司が実感した理由
真面目さと若いパワーが、現場の期待を超える
外国人材を受け入れる前は「管理が大変なのでは」と感じていた上司も、実際に一緒に働いてみると印象が変わったと言います。
「外国の方って指示を待つ人が多いというイメージがあるかもしれませんが、彼は自分から動こうとしています。ある意味、管理しやすいです。真面目に取り組んでくれますし、若いパワーがある。これは日本人・外国人関係なく、一緒に仕事する上でとても大切なことだと思います」(上司のコメント)
「外国人だから特別に難しい」という先入観が、実際には現場での経験を通じて解消されていく——このインタビューはそのことを、上司・同僚の生の言葉で示しています。
外国人材を受け入れた上司・同僚が感じたメリット
- 溶接などの専門技術を持って来日するスタッフもおり、即戦力として活躍できる
- 真面目に取り組む姿勢が職場全体のモチベーション向上につながる
- 若いパワーが職場に活気をもたらし、ベテランスタッフにも良い刺激になる
- 言葉の壁は「最初だけ」であり、時間をかけて丁寧に関わることで解消できる
5. 造船・製造業での外国人材受け入れを検討する事業者へ
今回のインタビューを通じて一貫して聞こえてきたのは、「先輩・同僚が優しい」という外国人スタッフの言葉と、「真面目でパワーがある」という上司・同僚の評価です。外国人雇用の成否は、制度や手続きの問題以上に、日々の職場の雰囲気と人間関係に大きく左右されます。
受け入れを検討する造船・製造業事業者へのチェックポイント
- 労働条件・待遇が日本人スタッフと同等以上になっているか確認する
- 作業指示をビジュアル(絵・図面・写真)で補足できる環境を整えているか確認する
- OJTを担当する先輩を明確にし、「聞きやすい雰囲気」をつくれているか確認する
- 現場スタッフへ外国人材受け入れの目的と期待を事前に丁寧に共有する
- 特定技能2号への移行を視野に入れた、長期的な育成計画を検討する
「外国人雇用は難しくない」——この言葉は、実際に外国人材と肩を並べて働いてきた上司・同僚だからこそ言える、現場からの力強いメッセージです。アストミルコープでは、造船・製造業分野での特定技能外国人材の採用から定着支援まで、一貫してサポートしています。まずはお気軽にご相談ください。
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