オフショア開発での優位性と課題
優位性
◆コスト優位性
企業や地域によって格差があるため単純な比較はできないものの、中国の約7割のコストで同品質の業務が可能になるといわれています。
例)プロジェクト契約の場合
PG(プログラマー):15万円~20万円
日本語BSE(ブリッジエンジニア):25~30万円
◆コスト以外の優位性
①豊富な30歳代以下の若い人材
②低い離職率(10%以下)と勤勉で責任感のある国民性
③理数系教育が重視されるゆえのシステム開発に関する高い潜在能力
◆政府の手厚い産業振興策
産業振興策により、よりローコストオペーレーションが可能になったベトナムIT企業
①ソフトウエア開発に関する機器の輸入関税免除
②地場ITサービス企業への法人税控除
③ソフトウエア産業に従事するエンジニアへの優遇税制
④インターネットを通じたソフトウエア納品に関する関税撤廃
課題
◆実務経験が不足
ソフトウエア開発が産業としてまだ10年程度であるため、多くのベトナムITサービス企業の平均年齢が25-26歳と若い技術者が多数を占めており、 開発経験の豊富なPMやブリッジSEが不足気味と推測されます。
経験不足を補い、開発プロジェクトの失敗を回避するためには、
①オフショア開発専任の日本人エンジニアの配置
②ベトナムの若いブリッジSE候補人材を日本への派遣受け入れ
などオフショア開発を進めるための体制づくり、日本でのOJTによるブリッジエンジニア育成が有効であるといわれています。
◆日本語対応可能な技術者が少ない
外国語の修得で日本語は2番目ではあるが、日本語を修得している技術者はまだまだ少数。ただ、日本政府やベトナム政府、ハノイ工科大学、ホーチミン工科大学、FPT大学などベトナム国内の教育機関が、ブリッジエンジニアの育成専門課程を開設しており、今後は日本語能力を有する技術者の増加が見込まれます。

